情報漏えい対策!ハードディスクを物理的に破壊してみた

IDEハードディスク蓋を開けた

買い替えや壊れた等の理由で使わなくなったパソコンの処分を考えたとき、気になるのはハードディスクの処理だと思います。

ハードディスクには使用者の様々なデータが入っています。個人情報やID・パスワード、閲覧履歴、顧客情報など流出するとまずい大事なデータも入っています。個人のお客様は「私のHDDには見られても問題のあるデータはない」とおっしゃる方は多いと思います。そのデータはどのような用途に使われるか、ご存知ですか?

写真の場合もしかすると、どこかのホームページ上にお客様の声として、写真が使われるかもしれません。アダルト広告に使われるかもしれません。

年賀状作成ソフトから住所録データを見られるかもしれません。

閲覧履歴から病気や悩みを推測され、詐欺業者に知られてしまうかもしれません。

これ以外にもデータが欲しい人には色々な用途があります、きっと。

可能性は高くはないと思いますが、何かが起こったら嫌ではないですか?
そしてその入手されたデータは基本的に悪いことにしか使われないでしょう。

そのためにもハードディスクを廃棄する場合はデータが簡単に取り出せないようにした方が良いと思います。

事例11:中古パソコンによるデータの漏洩
国民のための情報セキュリティサイト – 総務省

ハードディスクを消去する方法

ハードディスクのデータ消去は簡単ではありません。

『ゴミ箱を空にする(削除する)』、『パソコン初期化をする』はすぐにデータにアクセスできないだけです。ファイル復元ソフトで復元が可能です。

一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)サイトで、パソコンのHDD上に記録されたデータを消去する現在有効な方法として以下の3つの方法が紹介されています。

①専用ソフトにてHDD全体を固定パターン等にて一回以上、上書きすることにより塗りつぶ
してデータを消す方法

②専用装置にて電気的、磁気的に塗りつぶす方法
(場合によっては物理的な破壊を伴う場合もある)

③HDDに対して物理的に破壊する方法

「パソコンの廃棄・譲渡時における
ハードディスク上のデータ消去に関する
留意事項」 pdfファイル

一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)

我々が現実的にできることは、①と③でしょうか?

①の専用ソフトはHDDが再利用できる点が良い点です。理想はこれが一番良いですね。ただ信頼できる専用ソフトを見つける必要がありますし、時間がとてもかかります。壊れているHDDには使えません。

③の物理破壊は、データを取り出す手間が圧倒的に多くなると思いますので、一番漏えいの恐れが少ないのではないでしょうか?ただHDDを取り出すために、パソコンの分解が必要です。

ハードディスクを分解し物理的に破壊

HDDの物理破壊するために、今回取り出して分解したHDDはHITACHI製IDEハードディスク約40GBです。

HITACHIのIDEハードディスク

HDDの分解は少し特殊なドライバー、トルクスドライバーが必要です。

トルクスドライバー

HDDについているトルクスネジはT8サイズでした。

HITACHIのIDEハードディスクネジを外す

ネジは見える位置に6個とシールをはがした部分に1個ありました。

IDEハードディスク蓋を開けた

ネジを外すと蓋を外せます。円盤状の部分(プラッタ)にデータが保存されています。それを破壊するとデータの取り出しが超絶難しくなります。プラッタだけにするため、プラット中央のネジも外します。

HDDプラッタ中央ネジ外す

ネジを外すと、プラッタが外れます。

IDEハードディスクからプラッタを外す

今回のプラッタは金属製だったため、傷を付けて折り曲げました。ガラス製のものもあります。

金属性プラッタ折り曲げる

金属製の場合、穴を開ける方法も良いですね。

金属性プラッタ穴あけ

これで情報漏えいの可能性が大幅に減少しました。安心して廃棄できます。

HDDは新潟市では燃やさないごみとして処分、もしくは小型家電回収ボックスに入れて回収してもらえます。

新潟でハードディスクの廃棄でお悩みの方はお気軽にご連絡下さい。
パソコン設定オフィスハチ

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